『一宮町加納さんと街を歩く!!』にて講演

(加納久宜公)

イベントにて講義の内容を記載します。

皆さん こんにちわ!
株式会社ファーストライフ 代表の御園生丈裕と申します。
このような発表の場を作っていただきありがとうございます。また不慣れのため、拙いご説明になるかと思いますが、ご静聴ください!(一礼)
私は、現在一宮町にて水耕栽培でリーフレタスを栽培し、『若い力で新しい農業を』をテーマに活動させていただいております。この一宮町で育ち、一宮町で成長させていただきました。そんな一宮町に恩返しをしたい!そんな気持ちから、6年半前の12月に、   株式会社ファーストライフ として起業しました。
社名の由来も、一宮町のイチからファーストとつけさせていただき、『一つの命』また『一人一人の生活を大切にしたい』と、そんな思いから『ファーストライフ 』と命名しました。そんなファーストライフも苦難を乗り越え、皆様のお支えもあり8期目となりました。

現在での活動内容は、ハウス内に水耕栽培のプラントを導入してリーフレタスを栽培しています。一宮町の特産品となりブランド化し『マルヒメレタス』として、千葉県内のゴルフ場や大型ホテルのレストランを中心に販売しています。
特徴としては、農協や市場に頼らずに直接営業を行って販売先を確保して、生産から販売、運搬までを行っています。
一宮町の『認定農業者』となり、『人・農地プラン』にも選出されて、これからの農業を弊社から盛り上げていければと感じております。
また千葉県の『ちばGAP』という認証をいただいております。実際に令和元年度資料によりますと県内で40ほどの事業者が認証されていますが、私達もその一つとして、ちばGAPの取り組みを継続しております。昨年の11月で更新4回目となりましたので、お客様・取引先また従業員が安心していただける、商品や環境を常に整備させていただいております。『ちばGAP』とは、何かと申しますと食品安全・環境保全・労働安全に適切に取り組んでいると、千葉県が定める基準(約110項目)に全て適合し認証されたということです。

2・農業を始めた理由

未経験の私が、なぜ農業を始めたのかと申しますと、私の実家は元々が専業農家だったからというのが大きいかもしれません!
その中で実家の農業は、10年以上稼働しておらず、温室ガラスハウスは老朽化され廃墟と言わざる追えない状態でした。
若い時には農業に参入するとは、思ってもいませんでした。
そんな私は、一冊の書籍を出版させていただいております。題名は『失敗力 こんな私もできる農業法人』です。(書籍を見せる)
『失敗力』この題名の通り、私は若い時に大きな失敗をしました。失敗の内容は別として、自分のことを見直すことが多くありました。
『まだまだ長い人生これから何をしていけば良いのだろう!?』『失敗ばかりしていて、結局何をしたいのだろう!?』と自問自答を繰り返しました。    その中で、決めたことは、『行動して何かを変えられる人になりたい!!』という答えが見つかりました。自分にできること、それは、元々実家が行っていた農業しかありませんでした。そして農業を調べていくと、そこに大きなチャンスがあることを知りました。
当時の私は、農業に対しての知識はなく、経営など、わかるハズもありません!!そんな状態ですが『絶対やってやる!』『変える人になりたい!!』とその気持ちだけで一宮町に戻り起業することを決意しました。
実際にそこから、ちょうど6年半という月日が経ちます。
思い返えせば、老朽化した900坪の温室ガラスハウスを一人で解体し続けた日々・新たな水耕栽培のプラントを作るために、使い方すら分からないパソコンで書類を作り続けた日々が昨日のように思い出されます。
私が、現在でも農業を行えていることは、皆様がアドバイスまた御支援くださったからです。農業に参入し皆様のお支えがあってこそ、今があるのだと実感しています。
本当にありがとうございます!!(一礼)

3・『なぜ!今 加納さんなのか』を受けて。
今回のテーマである『なぜ!今 加納さんなのか!?』
この場でお話ができることは、私たちにとって必然だったのかと、感じざる得ないタイミングでお声がけを頂きました。それは、『何かを変える人』になりたいと、無我夢中で走り続けてきた。まずは自分が変わること!そして身近な家族から!!そして生まれ育った一宮町を変えていきたいと思っています。
先日、私たちが運営する水耕栽培工場が増設し2倍以上となる資金調達に成功して、現在は9月完成予定で太陽光型植物工場の工事中です。レタスの年間栽培数量が45tとなり、ずっと目指していた目標が達成しました。
 そして、私が描く未来の一宮町について、お話しさせていただきます。それは3つあり、流通・農業改革・観光です。

まずは流通についてですが、一宮町は九十九里浜の最南端に位置し、1年を通して寒暑の差が少なく温暖な気候に恵まれているからこそ農作物の栽培としては最適な環境だと言えます。交通の便は都心まで約1時間あまりで、日本最大級の食料消費圏の東京都と近距離だからこそ、一宮町と東京都への流通ができると思います。そして、私達の町の特産品として、トマト・ナシそして私たちが栽培しているマルヒメレタスがあります。工場の完成も近づいていることから、東京都への進出をします。合わせて特産品を東京都にお届けする。そんな流通網を築くことです。

二つ目は、農業改革です。
町の農業者が、活用できる6次産業としての加工施設をつくることです。私の具体的なプランは出来上がっていますが、内容等は段階を追って皆さんと協議して考えていかなくてはなりません!!話し合い協議すること、そこから町おこしを全員で行いたいと思います。

三つ目は、観光です。
一宮町は、2020年T O K Y Oオリンピックのサーフィン競技で一躍注目を浴びましたが、歴史の古い一宮町には上総之国にまつられた古社。信仰(しんこう)を集めている玉前神社があります。玉前神社は、企業再生・発祥等また縁結び・子授け(こさずけ)で有名です。
石川県白山市では、縁結び・子授けで町一体をブランド化にしたモデルがありますが、私たちの一宮町も町内一帯が縁結びや出会いをコンセプトに商品を開発して更なるブランド化して一つのコンセプトに向かい町おこしに繋げられればと感じています。

加納ヒサヨシさんが、かつて町おこしを行い成功したこの地で、今日から現代版の新たな町おこしがスタートするのではないでしょうか!?今日、錚々たる来客者さまの前でお話しできたことを光栄に思います。
若輩者の私の発表を最後まで、ご清聴いただき本当にありがとうございました。
     以上が私からの発表です。

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