9月1日 (ついに仮面接の紙が入った!!全ての答え)

9月1日 月曜日 仮面接の紙

今日の昼に副担当のオヤジが、仮面接の紙を持ってきてくれました。

この受刑生活は、2度と出れないと思っていたいました。

この紙をもらって、苦しい生活を思い出し涙が出てきました。嬉しい!!

(本来公開して良いか分からないが、用紙に書いた内容が残っているのでそのまま記載させていただきます)

仮面接の用紙記載

1、犯罪の内容

今回私が刑務所で生活することになった犯罪の内容は、今回の被害者である◯◯◯さんと殴り合いのケンカになってしまった後に死なせてしまうという傷害致死事件を起こしてしまい受刑生活をすることになりました。

2、なぜ今回の事件を起こしたのか、事件当時のどこが悪かったのか

当時の私は、執行猶予中として2度と犯罪をしてはならないと思い、昔ながらの友人も会わないようにして、まさに仕事が忙しい時期ということで、朝早くから夜遅くまでという時間を被害者と働いていました。

私の過去の犯罪から余裕がなくなると、そのストレスを何かに発散していたようにも思います。

また事件当時を思い出すと、殴られたら殴り返すことや余裕がないから酒を飲んだり、先のことを落ち着いて考えようとはせずに危険な方向ばかり進んでいたようにも思います。

後のことを考えず行動していたことが最悪の結果を招いた原因だと思います。

3、現在どのように考え、感じているか

今感じることは、過去に同じような失敗ばかりを繰り返してきてもう同じことをしないために生活をしようとして仕事に打ち込んできましたが、今回もこのような重大な事件を起こしてしまいました。

どんな理由があっても、重大な事件を起こしてしまったことは、一生許されることではないと思います。

当初は、責任から逃げたい気持ちになることもありましたが、受刑生活が1年2年と進んでいくうちに、私を支えてくれる人のため、被害者に償うために生きていこうと考えました。

同じ失敗をしないためにどんな辛いことがあっても前向きに生きていこうと思います。事件については、なぜ立ち向かったのか、逃げなかったのか?不法入国者と知りながら危険なことを放置した私に責任があります。

4、被害者に対してどのように感じているのか

私が今回起こしてしまった事件は、人を死なせてしまうという最悪で重大な事件だと認識しています。

もし私が被害者の家族ならどんな理由があっても絶対に許せないと思います。自分の家族が人の手により突然亡くなった場合は相手のことを一生許せないほど、被害者の家族は今も苦しんでいると思います。

そして加害者は私です。

事件の前までは、◯◯◯さんと私は何ヶ月も常に一緒にいました。

フィリピン国籍だからこそ言葉は通じないものの被害者がフィリピンの家族に会いたくて泣いている姿も何度も見てきました。

きっと◯◯◯さんの家族も同じ気持ちで会いたかったのだと思います。

私が今、被害者に感じることは言葉の謝罪も必要ですが、行動の謝罪をし続けなくてはならないと思います。

本当に申し訳ない気持ちです。

5、なぜ事件を起こしたのか

なぜ事件が起きたのかを事件の日のことをそのまま書かせていただきます。

その日の仕事も終わり被害者◯◯◯さんと共に会社に到着しました。帰りの道で家族に会いたいと言って泣いていたので、私の奢りで酒を飲みに行きました。

2時間が過ぎた頃に私が代金を払い、その後帰ろうとした時に、サイフが無くなっていましたので、店を探して階段等を店員と探してました。

そして言葉の通じない◯◯◯さんにもジェスチャーで聞くと突然殴ってきたので、私は頭に血が登り喧嘩になってしまいました。

その後話し合いをするべく、先輩のところへ連れて行きました。

警察にも行かず一人で力ずくで行動した結果このような重大な事件を起こしてしまいました。

6、犯罪を繰り返さないためにどうしてきたか

私が、この受刑生活を通して一番大切にしてきたことは、ルールを守ることです。

最初の頃は規律違反もありましたが、人が見ていない時こそルールを守ること!そして誰かが規律違反を行なっていても、自分の中で良いことまた悪いことを判断して生活をするように心がけていました。

私の犯罪の原因は人間関係によるトラブルにあると思います。

この受刑生活を通して再犯を防止する目的も含めて人間関係のトラブルを無くすために、様々なトラブルを分析しました。

特に川越少年刑務所では、若い受刑者ということで人間関係も厳しく、その中で不正行為を一切せずに作業指導を行いながら、言葉遣い重要さに気づきました。

そして、出所後に再犯をしないために酒との関係が一つのヒントだと思い酒害教育を受講して、酒との関わり方を学びました。

7、自立するために施設で何をしたか

受刑生活を通して社会生活を送るのに多くの資格を取得を目指しました。簿記3級・簿記2級・自動車整備シャシ3級・自動車整備ガソリンエンジン3級・アスベスト主任者・有機溶剤・研さくと石・高校卒業認定試験・調理師訓練2年卒業など、1つ1つの資格を取得するために勉強を行なってきました。

そして工場内では、作業班長や体育企画委員をさせていただき、人の前で発表することで、今まで経験したことのないことやらせていただき、入所当時より大きく成長できたと思います。

運動面では、自分が決めたことを毎日やり抜くを目標に辛い時こそ我慢を意識して生活してきました。

8、釈放後はどうするのか

出所後は、身元引受人の会社社長のもとで、仕事を行うことが予定ですが、この引受人社長は社会で生活していた時から、仕事でお世話になっており、被害弁済を私の替わりに行なってくれていますので、この被害弁済を私自身が行います。

そして、近所に私の母が住んでいますので食事や生活面で助け合っていこうと思っております。

9、犯罪を繰り返さないために

私が社会で生活するのに際して同じ失敗を繰り返さないためには、飲酒をしないことが特に大切だと思います。酒害教育を受講したときに一口のアルコールが中毒への道であることを学びました。

私の場合アルコールによって自分を見失うことがあったからこそ、アルコールに手を出してはいけないと思いました。

そして人間関係の良好を維持するのが大切だと思いますが、相手にことを考えた発言・行動ができなくなった時こそトラブルの前兆だと思います。一度のトラブルが、仕事には大きく命取りになりかねませんので、受刑生活で身につけた基礎を元に仕事を続けようと思いました。昔の人間関係を断つことも必要だと思います。

過去の自分とは違う新たな自分で生きていくことが大切です。

またそれを忘れないことです。

 

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