平成23年5月3~25日 少年刑務所更生日記(新たな我慢 きつい時期!!乗り越えるしかない)

5月3日

今日は風呂はずっと部屋にいました。

特食は動物クッキーが出ましたが昼頃に気分が悪くなりすぐに食ってやりました。

7人部屋ですが狭くて多少もやつきはありますがみんなが気を遣ってくれるんで生活しやすいです。

刑務所生活も3年がすぎようとしてます。私の年も27歳になります。

ようやく落ち着いてきて人間関係もいい方向に向いております。

ここにいると私は計算係と指導補助をしていて訓練生は話をしてこないで少々孤独を感じることがありますが上に立つ人間は当たり前のことです。

私と同期の人は皆私のために一緒に工場のことに力になってくれます。

前週には道脇さんが釈放班にん行ってしまいましたがこの人は1年間私と共に気が合いながさわ軍団と戦ってオヤジ(山北)を味方につけました。

私にとっては兄貴的な存在だと思います。

出所したら会いたいです。

 

5月5日

今日が3連休のラストデーになります。

元気な部屋で疲れたりもしますがこれが我慢ですね。

井口達也の「チキン第2部」を読み終えました。

この本はフィクションと書いてありますが私はこの主人公の気持ちが痛いほどわかります。

自分の意思を通すのに人に傷を負わせ弱い人間、強い人間ともかまわずぶつかる。

そのせいで泣く人間は多くいる。

当時の自分に重なり合います。

当時の自分は孤独感を払うためにまた自分の存在を周りに知らせるために単車で走り続けていました。

最近は今後の自分の生き方について考えることが多くなりました。

人を死なせてしまい真面目にできるかもわからない!

周りは敵だらけだがそれが俺の生き方だと思う。

真面目は苦しい。

自分の心を押さえつけ嫌な時に頭を下げ続け嘘の自分を演じ続ける。

私は素直だからこそ、ストレスを感じて爆発してしまう。

日々が苦しい。

 

5月9日

体育祭の練習を行ったのですが大縄ばかりで本当に疲れます。

横からぐちぐち言われるわ、なんだで大変です。

今の9工場はまとまりがあるのかないのかわからないけど私は計算係になり先生には本当にお世話になっています。

最近は人間関係で色々なことがあった。

私は上の立場として色々なことを質問されますがなんとか答えています。

あと刑期も4年半過ぎましたが毎日の仕事に慣れないように気を張って生活して行きます。

 

5月10日

本日をもって1年間ともに生活して訓練同期として一緒に苦楽を共にしてきた鈴木さんが長野刑務所に帰ることで私と別れました。

この人は本当にイケイケで何か気に食わないことがあればまず行動して話をする。

真っ直ぐな人で私的には1番話も合い好きな人だったと思います。

鈴木さんも私のことを考えてくれ相手も考えてくれる、人間としてつっこむ心を学びました。

嫌なことは嫌という心を学んだ。

 

5月16日

今日は祖母から手紙がきました。

内容は川城が死んでしまったと書いてありました。

まじで辛い。

川城には一方的に嫌なことばかりしてしまい本当に申し訳ないことばかりをした1人です。

一緒にクラブに行ったり車を壊してしまったり大切な仲間です。

嘘だと言って欲しい。

辛くせつない、本当にごめんよ。

もう会うことができない。

いったい何があったんだよ。

森田と祖母に手紙を書き聞いてみることにする。

道脇さんから差し入れが届いた、本当に感謝です。

 

5月25日

大縄と綱引きに参加した結果、111回と綱引きは勝った!

総合では2位になりました。

楽しく終えられたので今回の体育祭は気持ちよかったです。

 

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